戻る







翌日、株式会社ミナモトサービスは何事もなかったように営業していた。
小泉が書類を届けるために社長室に来ていた。

書類に目を通している俺に小泉は遠慮がちに話し掛ける。

「・・・昨日のあの不思議な現象・・・何だったんでしょうね・・・」

俺は書類から目を離し、小泉の顔を見る。

「君はどう思う?」
小泉は少し首をかしげて言った。

「・・・さあ・・・わかりません・・・ただ・・・・」
「ただ・・?」


「私にとって昨日のあの時間は・・・素敵な贈り物でした・・・・」

その言葉を聞いて俺は少し微笑んだ。
「贈り物・・・・か・・・」


「はい。・・・・もう2度と手に入れることは出来ない・・・素敵な贈り物でした・・・」
小泉も微笑んでいた。


終業ベルが鳴り終わった瞬間・・・まるで魔法が解けたかのように社員全員・・・元の姿に戻った。
ホッとして泣き出す者もいればどこか残念そうに肩を落とす者もいた。

みんながそれぞれの思いで過ごした子供の時間の終わり。

この時間が幸せだった者もいれば地獄だった者もいる。楽しいと感じた者もいれば
不安しか感じなかった者もいるだろう・・・・。

小泉が部屋を出て行くのを見送って
俺は窓の外の空を見上げた。

「今日も暑くなりそうだな・・・」



・・・・最後に森山の笑顔を見ることができた・・・・。

長い間俺が想い続けていたように森山もこのビルの屋上で
たった一人想い続けてたんだな・・・・。

森山は答えを出すことが出来たんだろうか・・・・・。

自分を自由にしてやることが出来たんだろうか・・・。



そんなことをぼんやり考えていると内線電話が鳴った。

「坂木社長。会議の準備が整いましたので第3会議室までおこしください」

「わかった」

そう言って受話器を置き、もう一度空を見上げ、・・・部屋を出た。



屋上には・・・もう誰もいない。


2001.3.29


お・・・終った・・・。ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。感謝いたします。(涙)
5話目と最後の話は、悩みました・・・・。
読み終えて暗くなってしまった方や不快に感じた方がいたら申し訳ありませんです。
(許して下さると幸いです・・・・汗)

100人いれば100通りの受け止め方や考え方、感じ方があると思います。
一つの言葉でもある人には、何でもない取るに足らない言葉でも別の人にはとても衝撃的な
言葉に感じたり、ショックだったりするわけで・・・。

だから一つの出来事が起こり、そのことが、そこにいる人達に何を与えるかは
人それぞれ、そんな状況をただ淡々と書きたかったのですが・・・・・・・。
何が正しいとか何が間違ってるとかではなく、ただ、そう感じた、そう考えた人がいる・・・
みたいな・・・・・。(ヤバイ・・・わけわかんなくなってきた・・・汗)

本当に下手な文章と、ダメダメなお話のダブルパンチの中ここまで読んで下さった方
ありがとうございました。
誤字脱字、あるかもしれませんがごめんちゃい!